(2024年6月更新)
スペインの方との御婚約おめでとうございます!スペイン人との国際結婚の手続きや日本での在留資格、配偶者ビザなどの申請をサポートしている東京・新宿・新宿御苑近くのフィラール行政書士事務所がスペイン人との国際結婚の手続きについて説明します。
みなさん、結婚の手続きを調べているのですね。色んなサイトやブログなどをお読みになって手続きが、面倒だなぁと感じましたでしょうか。準備する資料や手続きの順番など、お悩みになられてはいませんでしょうか。
どちらの国から結婚手続きを進めるにしても、たくさんの準備することがあって混乱しているのではありませんか。スペインの結婚は確かに外国の中でも、複雑だと言われています。
順を追っていけば、わかりやすいかもしれませんね。
それでは、婚姻の手続きについて日本が先とスペインが先に行う場合とそれぞれを説明していきます。
日本から先に結婚手続きを行う場合
日本から先に国際結婚を進める場合、手続きとして大事なイベントがあります。
日本にあるスペインの大使館で領事面接をおこないます。領事面接をおこなって婚姻要件具備証明書をもらうまでのプロセスを踏んでいないと、日本で結婚が先に成立できたとしても、そのあとのスペイン側ではスペイン法上婚姻が成立できなくなります。
スペイン大使館での領事面接と婚姻要件具備証明書を入手
スペイン法で決められたプロセスは次の通りです。
申請に必要書類をスペイン大使館に提出⇒15日間大使館などでの公示⇒領事面接⇒婚姻要件具備証明書の発行といった順番となります。
申請書の提出
在日本スペイン大使館への郵送で提出ができます。
スペイン大使館に連絡して、入籍用の申請用紙を入手いたします。郵送で入手ができます。
申請にあたり、日本人もしくはスペイン人のどちらかが日本に常住していることが条件です。
必要な書類
夫婦ともに必要な書類があります。 日本人の方
戸籍謄本を本籍地のある市町村役場から入手します。
住民票 過去2年間のお住まいの所です。お住まいの市町村役場から入手します。 スペイン語の翻訳が必要です。手書きのスペイン語ではだめです。
運転免許証もしくはパスポートのコピー お相手のスペイン人の方 以下の資料を取り寄せて提出します。お相手の方が日本にすでにいる場合、スペインに在住の御親族の方に取得をお願いして、日本に送付していただくのが良いでしょう。
市民登録簿に記載されている出生証明書です。
過去2年間に住んだ都市の住民票、居住証明書が必要です。
パスポート、身分証明書DNIの写し |
在留届の提出
お相手のスペイン人の方が在留届けを提出していない場合は、在日本スペイン大使館へ在留届を提出します。
※以降に記載の「領事面接日」の当日に在留届の提出で可能かどうか、事前に大使館に確認してください。
在留届に必要な書類
|
公示
提出後申請書の内容確認を経て、15日間公示されます。
在日本スペイン大使館の掲示板、過去二年間で居住したことのあるスペインの自治体にも掲示されます。
(人口25,000人未満の都市に居住の場合)
領事面接
お二人で大使館に行き、領事面接(インタビュー)を受けます。
25,000人以上の都市に在住していた場合は、お二人を良く知っている方を証人として同行していただかねばなりません。証人は、日本人のご家族の方でも構いません。
証人は、本人を証明するもの持参してください。IDカードですが、日本人の場合はパスポートや運転免許証で構いません。お二人も同様です。
婚姻要件具備証明書
在日スペイン大使館での領事面接の終了後、婚姻要件具備証明書が発行されます。
いよいよ市区町村役場での婚姻届の提出です。
日本側の婚姻手続き
必要書類
提出する各自治体によって必要書類が異なる場合がありますので、提出先の自治体へご確認してください。 |
婚姻届受理証明書をもらってください。
・後日、婚姻の記載がある戸籍謄本を入手いたします。
次はスペイン側での婚姻を成立させます。報告的婚姻届です。
スペイン側の婚姻手続き
市町村役場が発行した婚姻届け受理証明書、戸籍謄本の翻訳文をつけて日本の外務省でアポスティーユ認証を受けます。
これらの資料を、在日本スペイン大使館に、婚姻届出用紙とともに、提出いたします。
これでスペイン側の婚姻手続きも完了です。
後日「LIBRO DE FAMILIA:家族手帳」が発行されます。
これで、日本とスペインそれぞれの国での婚姻手続きが完了です。
スペインで先に結婚手続きを行う場合
スペインへ訪問して国際結婚を進める場合は、スペイン側の婚姻手続きに時間がかかります。また資料をしっかり確認して、日本人の書類を準備する必要があります。
役所への確認
スペインで先に結婚手続きを行う場合、まず確認すべきなのは、婚姻手続きをおこなう役所などに必要な書類の確認を行うことです。地域、場所によって必要な書類が異なることがあります。
スペインでの結婚はかなり複雑です。また結婚申請の承認に45日もかかる事が、よくあるようです。
申請手続きは、夫婦となる方のどちらかが居住している、戸籍登録所(Registro Civil)または地方裁判所(Juzgado)に提出します。
問い合わせの時に、必要部数、コピーなのか現本なのか、翻訳の証明が必要かどうかも
よく確認しておくことが重要です。限られた滞在期間の中です。可能な限り事前の確認を行ってください。スペイン人の配偶者の方、あるいはスペインにお住まいの親族の方々等に、役所への確認を早めに行ってもらうことが重要です。
婚姻の申請
戸籍登録所/地方裁判所に行き書類を提出します。
必要書類を以下に記載します。
日本人の用意する書類
日本から戸籍謄本・住民票を用意して提出する場合は外務省でのアポスティーユ認証が求められます。 在スペイン日本大使館で発行可能な書類は以下の〇印の文書です。
これらを取得ためにa~cの書類を用意します。 ※日本で取得する文書は翻訳・アポスティーユ認証が必要
お相手のスペイン人が用意する書類
お住まいの管轄している市民登記所または地方裁判所で入手可能です。
原本が必要です。
独身証明書Fe de Solteriaは、一部の市民登記所で必要とのことですので、この書類が必要かどうかは、申請先となるお住まいの地域の登記所に確認してください。
過去二年間の居住した住所の証明するもの |
公示期間と結婚式
15日~21日の公示期間を経て異議がでなければ、結婚式の手続きとなります。
結婚式を行い、結婚証明書(certificado literal de matrimonio)をもらってスペイン側の婚姻手続きは完了です。
日本側での婚姻手続き
在スペイン日本大使館に以下の書類を提出して手続きは完了します。
大使館へ届出のために必要な書類
Registro Civil発行 「Certificación Literal de Matrimonio」
用紙は大使館webサイトからダウンロードが可能です。 |
日本で夫婦で暮らす配偶者ビザの手続きが待っています
スペイン人との国際結婚について、手続きには時間がかかります。役所への申請が慣れていない方が行うと、一日仕事になったりして大変効率が悪くなると思います。
日本で一緒に暮らす事を決めたとき、この後日本に住むためのビザが必要になったり、ビザを変更する必要があります。在留資格の配偶者ビザの申請は婚姻手続きよりも大変だと思います。
お悩み事がある場合でも、何とかご自身たちだけで対応しようとする方もいらっしゃいますが、ともすれば「うまくいかない」、つまり許可されないことも時々耳にします。
少しでも不安なところがあるときは、思い切って専門家のサポートに任せることも有効だと思います。
次の記事は当事務所の配偶者ビザ申請のサポート内容です。よろしければご検討してみてください。
[この記事の執筆者]
行政書士 山川鬪志 フィラール行政書士事務所 代表 専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化申請 保有資格:申請取次行政書士 |
https://www.moj.go.jp/isa/index.html