中国の戸籍制度とは?日本との違いなどを分かりやすく行政書士が解説

(2024年8月更新)

中国人と国際結婚を検討している方、日本でビザを取得しようとしている方、あるいは中国からの帰化を考えている方にとって、相続やさまざまな手続きにおいて、中国の戸籍に関する書類が必要になることがあります。これらの手続きをスムーズに進めるためには、中国の戸籍制度について基本的な理解を持つことが重要です。

新宿区の行政書士が、中国の戸籍制度についての基本情報をQ&A形式でわかりやすく解説いたします。

  • 中国に戸籍はあるのか?
  • 中国の「戸口」とは何か?
  • 「戸口簿」「戸口本」「戸籍本」の違いについて
  • 中国で戸籍謄本に代わるものとは?

 

 

Q1:中国に戸籍はありますか

A1:中国にも戸籍制度はあります。できるだけわかりやすく簡単に解説します。

中国の戸籍制度は、戸と呼ばれる家族を単位として、戸には代表となる戸主がおり、家族ひとりひとりが戸にまとめられています。戸主は戸籍の申告に関しての責任を負います。

日本の戸籍は、家族を単位としていますが中国の戸籍制度は夫婦や血縁者といった、おなじ家族のまとまりだけとはかぎりません。会社、寮、団体といった同じ住所の集団でも登録がなされます。これが家族戸と集団戸です。

日本の戸籍と大きく異なるのは、中国の戸籍には種類があり都市戸籍と農村戸籍があります。社会保障制度や公共サービスが戸籍によって待遇が異なります。2種類の戸籍が収入格差を生んでいる原因と言われています。農村からの働き手が都市部への移動またはその子女など都市に暮らす人も数多くいます。農村戸籍を持っている人がかならずしも農村部、農業に従事しているともかぎりません。

 

Q2:中国の戸口とは何ですか?

A2:中国の戸籍制度の事を、戸口(フーコウ)と言います。日本語の読み方は「ここう」とよみます。

この制度では、登記機関に保管されている各家庭などの個人のデータを記載した書類を戸口登記簿と言います。戸口登記簿は家族の個人個人の常住人口登録表のデータから成り立っています。

それぞれの家庭には、常住人口登録表と同じようなデータが記載された居民戸口簿が発行されます。住民の氏名、性別、民族、出身地、生年月日、住民身分証 番号、血液型、学歴、婚姻状況などが記載されています。この居民戸口簿のことを戸口簿、戸口本や戸籍本と呼ばれます。

 

Q3:戸口簿、戸口本、戸籍本の違いは何ですか

A3:言い方が異なるだけで、同じものです。

Q4:中国で戸籍謄本に代わるものは何ですか?

A4:まず中国に戸籍は無いかいうと、そうではなく、中国にも戸籍はあります。日本と違った戸籍制度です。

では戸籍謄本にあたるものが居民戸口簿となるのでしょうか。居民戸口簿では戸主と子供の関係しか証明されません。戸主は通常お父さんですので、父親と子供の関係は証明できますが、配偶者、や母親と子の関係は証明されません。

居民戸口簿は住民票のような役割で、家族全員のすべての関係を証明されません。

したがい、中国人が日本に帰化するときとか、日本で家族滞在ビザ取得するときには居民戸口簿では家族関係を証明できないので使えません。

ではどうするかと言うと、戸籍謄本の代わりになる書類を取得します。

親族関係公証書(属关系公证书が家族関係を証明する書類です。公証処で取得します。公証処は日本の公証役場のような機関です。

日本に住んでいる中国人は通常自分で中国まで行き取得するか、親などに依頼して取得します。

https://firstbase.info/chinese-used-hu-kou/

 

[この記事の執筆者]

行政書士 山川鬪志

フィラール行政書士事務所 代表

専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請

保有資格:申請取次行政書士

認定コンプライアンス・オフィサー

 

 

 

https://www.moj.go.jp/

https://www.moj.go.jp/isa/index.html

業務に関するご質問や無料相談のご予約は、お電話・メールにて承っております。

メールでのお問い合わせ・相談のご予約

    ご希望の連絡先 (必須)

    メールに返信電話に連絡どちらでも可

    ウェブからの無料相談のご予約は、希望日時をご入力ください。

    ご相談日時(第一希望) 希望時間:

    ご相談日時(第二希望) 希望時間:

    ご相談日時(第三希望) 希望時間:

    ご希望の相談場所

    ★外国人が日本で暮らすビザ(在留資格)についてのご相談は無料相談 有料相談いずれかをご指定ください。(必須)
    ・無料相談:60分 0円  
    当事務所でのサポート内容の説明や料金およびお客様の状況をお伺いして、帰化や在留資格の申請について許可の難易度や可能性について、ご説明いたします。

    ・有料相談:30分 5000円
    申請書類の内容、手続きについて不明点や心配な所を相談したい場合。

    ※先約などでご希望に沿えないときは、新たな日時をご提案させていただく場合があります。

    ご相談内容(必須)
    例:国際結婚について、 帰化について、就労ビザについて、お客様について (私は~が心配です)など

    弊所の同意なく、この問い合わせフォームを使用して営業活動や広告等の特定電子メールを送信することを拒否します(特定電子メール法)

    ページトップへ戻る