トルコ人との結婚手続き|配偶者ビザ申請取次の行政書士が解説

こんにちは。東京・新宿区新宿2丁目の外国人の結婚ビザのフィラール行政書士事務所です。トルコの方との御婚約おめでとうございます!トルコ人との結婚では、トルコで行うのは市民婚だけが結婚の法的効力があります。

国際結婚の手続きのアドバイスと日本での配偶者ビザの専門家が、婚姻の手続きについて日本が先行して行う場合とトルコから先に行う場合と、それぞれを詳しく説明していきましょう。

婚姻要件具備証明書とは

とても大事な婚姻手続きの書類です。

国際結婚の手続きを進める時に、まず準備を考えなくてはならない書類が「婚姻要件具備証明書」です。「何それ?」と疑問に思う方もいると思います。なかなか聞いたことがない書類だと思います。お互いが日本人の場合は、婚姻届を書いて役所に提出で手続きは完了ですが、国際結婚となると、かなり話が違ってきます。

日本人の方は戸籍謄本をみれば、結婚の要件が役所の方にも容易に判断がつきますが、いきなり外国の方が婚姻届をもって役所に行っても役所の人は、「この人、一体どういう人、結婚出来る方?」をなるわけです。国際結婚手続きにおいて、これを法的に証明するのが「婚姻要件具備証明書」なのです。

この証明書には「独身であって、かつ婚姻能力を有し相手方と結婚するにつき、日本国法上何等の法律的障害のないことを証明する」といった記載があります。

これを踏まえて、それぞれの国の結婚手続きを説明します。

日本から先に婚姻手続きを行う場合

トルコ人の婚姻要件具備証明書

日本で結婚手続きを行う場合はトルコ人の婚姻要件具備証明書を取得します。

必要であれば、併せて出生証明書の取得も行いましょう。

日本の市町村役場に婚姻届に必要な書類を確認してください。

婚姻要件具備証明書と出生証明書、両方必要でしょうか。出生証明書の提出も求められた場合は、両方をトルコ大使館にて請求します。郵送で取得します。

出生届、出生証明書はトルコでは制度が無いので、代わりに「戸籍謄本(Nüfus Kayıt Örneği)」を取得します。

大使館で申請に必要な書類

・日本人とトルコ人のパスポートコピー

日本人は運転免許証もしくは保険証のコピーでも構いませんが名前に、鉛筆でアルファベットの振り仮名をふります

・嘆願書dilekçe (依頼文です)トルコ人の方がトルコ語で書きます。

日本での結婚手続きを行うので、「婚姻要件具備証明書」「出生証明書」をトルコ大使館領事部で取得したい旨を記載します。

・返信用封筒 返信用の切手を封筒に貼ります。

・現金3800円(婚姻要件具備証明書2500円、戸籍謄本1300円)2020年9月現在 トルコ大使館に料金は確認してください。

日本側の婚姻手続

日本の市町村役場に婚姻届を提出します

用意する書類

  • 婚姻届
  • トルコ人の 婚姻要件具備証明書
  • その日本語訳文
  • トルコ人の方の国籍を証明する書類:出生証明書(トルコ大使館で要求したトルコの戸籍謄本)
  • その出生証明書の日本語訳文

市町村役場によってトルコ人について必要な書類が異なる場合がありますので、事前に市町村役場に確認してください。

トルコ側の婚姻手続き

日本のトルコ大使館へ郵送で対応が可能です。

必要な書類

・婚姻届記載事項証明書

・トルコ人の記載がある戸籍謄本

本人、両親、出生地に鉛筆でローマ字の振り仮名をふります。ローマ字の振り仮名は、パスポートがある場合はパスポートと同じにします。

・二人のパスポートのコピー

日本人は運転免許証もしくは保険証のコピーでも構いませんが名前に、鉛筆でアルファベットの振り仮名をふります

・日本で婚姻手続きをしたのでトルコで登録してほしい旨記載の嘆願書(依頼文)

トルコ人の方がトルコ語で記載します。日本人配偶者についての情報として生年月日、出生地、両親の名前を記載します。

※日本の配偶者ビザ取得する方は、この依頼文に「配偶者ビザの手続きをするので、戸籍謄本(Nüfus Kayıt Örneği)を発行してほしい」と記載し、どこの入管にビザの申請を行うかを記載します。(例 東京出入国在留管理局)

戸籍謄本(Nüfus Kayıt Örneği)の代金が必要です。大使館に確認してください。

・返信用封筒 切手をはったもの

 

トルコで先に結婚手続きを行う場合

トルコでの婚姻手続きの流れは以下の通りです

日本人の婚姻要件具備証明書の取得

日本人の方がトルコにある日本大使館へ行き、婚姻要件具備証明書を取得します。

必要な書類

・申請書(大使館に備え付け)

・本人確認書類 パスポート

・戸籍謄(抄)本 3ヶ月以内の可能な限り新しいもの

英語又はトルコ語で作成されます。

 

トルコ側での婚姻手続き

トルコでは、婚姻の法的な効力を持つのは市民婚のみです。

市民婚 civil marriage 手続きのフロー

結婚申請書の提出 Marriage Application Petition

住んでいる場所の市民婚姻登録事務所 Civil Marriage Registration Office で手続きを行い、挙式の予約を行います。

必要な書類

・申請書
・日本人の婚姻要件具備証明書 Certificate of Celibacy
トルコ語に翻訳とアポスティーユ認証
・出生証明書
トルコ語に翻訳とアポスティーユ認証

・IDカード 身分証明書(トルコのID、Kimlik)
・日本人のパスポート 原本とコピー
トルコ語に翻訳 認証 コピー
・日本人の滞在許可証  原本とコピー
・健康証明書
私立病院や診療所ではなく、トルコの国営医療機関から取得する必要があります。
メディカルセンター “Saglik Ocagi” or州立病院 “Devlet Hastanesi”などです。
トルコ語で記載されたもの。

・それぞれの写真  パスポートサイズの最近写真4枚 (6枚の場合もあり)

挙式

地方の婚姻登録機関の登記官によって挙式が執り行われます。
挙式はトルコ語で通常10分程度で行われます。
当事者のどちらかがトルコ語を話さない場合は、通訳の出席が必要です。
一部の登録機関では、宣誓した通訳しか受け付けていません。
トルコ語への通訳者の公式リストについては、関連する大使館に問い合わせてください。

近親者でない証人を2人必要です。
申請書(2通)と婚姻届簿に署名します。
挙式後登記官から結婚証明書が発行されます。

日本側での婚姻手続き

トルコにある日本大使館もしくは日本の市町村役場に提出します。

日本大使館で提出の際に、必要な書類

・婚姻届書(大使館に備え付け):2通

・戸籍謄(抄)本:1通

・婚姻証明書(原本):トルコでは「家族手帳」が該当します。「家族手帳」の日本語訳文:各1通

・トルコ人のパスポートもしくは身分証明書 (原本)と日本語訳文 :各1通

⇒ トルコでは旅券若しくは身分証明書がこの書面に当たります。

身分証明書の場合は「未婚」の時のものです。(身分事項欄の「未婚」記載の確認が必要なため)

これで日本側の手続きも完了します。

[この記事の執筆者]

行政書士 山川鬪志

ファーストベース行政書士事務所 代表

専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請

保有資格:申請取次行政書士

認定コンプライアンス・オフィサー

 

 

 

https://www.moj.go.jp/

https://www.moj.go.jp/isa/index.html

 

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