ロシア人と国際結婚するための解る手順書:行政書士が解説

(2023年8月更新)

ロシア人と国際結婚を考えている方へ。この手順書では、ロシア人と日本人が結婚するための手続きについて、わかりやすく解説します。

ロシア人の方と結婚して日本で暮らす場合、配偶者ビザなどの在留資格が必要です。配偶者ビザはロシアと日本それぞれの国で婚姻が法的に成立していることが必要です。

ロシア人の方との御婚約おめでとうございます!国際結婚手続きとお二人で日本で暮らすための配偶者ビザの申請について東京・新宿・高田馬場の国際行政書士のファーストベース行政書士事務所がご説明します。

 

婚姻要件具備証明書の取得について

婚姻要件具備証明書とは、法律上の婚姻条件を満たしていることを証明する書類です。日本人の結婚では戸籍謄本の提出で婚姻手続きが完了しますが、国際結婚となると少し用意する書類が異なります。

ロシア人との国際結婚の手続きで、まず一番先に準備を考えなくてはならない書類が「婚姻要件具備証明書」です。

「何それ。聞いたことがないよ。」ときっと疑問に思う方もいらっしゃるでしょうね。

お互いが日本人の結婚の場合は、婚姻届けと本籍地が異なる方の戸籍謄本の提出で婚姻手続は完了しますが国際結婚となると少し話が異なってきます。

国内の場合は戸籍謄本をみれば、結婚の法律上の要件がそろっているか、役所の方にも容易に判断がつきますが、いきなり外国の方が婚姻届をもって役所に行っても「何この人」をなるわけです。もちろん、そんなことは言わないと思いますが。

日本人の婚姻要件具備証明書には、「独身であって、かつ婚姻能力を有し相手方と結婚するにつき、日本国法上何等の法律的障害のないことを証明する」といった記載があります。

独身証明書とは異なります。市町村役場には、独身証明書の発行もあります。こちらは結婚相談所などに入会するための証明に利用されているようです。混同しないようにしてください。

 

国際結婚手続きの進め方

それではロシアと日本それぞれの国で結婚を進めるとなると、どちらの国から進めると良いのでしょうか。

ロシアと日本、どちらの国から先に国際結婚を進めるか

取得する「婚姻要件具備証明書」含め、婚姻の手続きについて説明いたします。

繰り返しになりますが、結婚の手続きの順番には二つの選択があります。

  • 日本での婚姻届が先
  • ロシアでの婚姻届を先

婚姻手続きは、どちらを選んでも構いません。

一概には言えませんが一般的には、現在お相手の方が日本に住んでいるか、ロシアに住んでいるかで検討してみてください。

どちらを先に行うかで必要な「婚姻要件具備証明書」は日本人のものかロシア人ものか、違ってきます。

日本で先に結婚手続を進める場合

ロシア人がすでに在留カードを持っており、日本に住んでいる場合は、日本から先に結婚を進めると良いでしょう。

ロシア人の方の婚姻要件具備証明書を取得

ロシアの場合、ロシア人の「婚姻要件具備証明書」は在日ロシア大使館で発行されます。ロシア人の方が在日ロシア大使館に訪問して取得します。

日本にあるロシア大使館・領事館

  • 東京 駐日ロシア連邦大使館/在日ロシア連邦大使館領事部
    〒106-0041東京都港区麻布台2-1-1
  • 大阪 在大阪ロシア連邦総領事館
    〒560-0005豊中市西緑ヶ丘1-2-2
  • 札幌 在札幌(北海道)ロシア連邦総領事館
    〒064-0914札幌市中央区南十四条西12丁目2-5
  • 新潟 在新潟ロシア連邦総領事館
    〒950-0078新潟市万代島5-1万代島ビル12階

 

ロシア人が用意する書類

  • ロシア人のパスポート
  • ロシア人の一般市民パスポート(結婚登録マーク:マークがないか、キャンセルされている)
  • 写真添付した登録カード
  • 申請書
    離婚経験がある方は、離婚証明書も必要です。

また、登録カードと申請書は、在日ロシア大使館のロシア語サイトに記入用紙がリンクされています。

日本での婚姻手続き

日本の市町村役場へ婚姻届けを提出します。
婚姻要件具備証明書を入手後、日本の市町村役場に婚姻届けとともに準備した書類を提出します。

日本人が用意する書類

  • 日本人の戸籍謄本

ロシア人が用意する書類

  • 婚姻要件具備証明書
  • パスポートなど

日本での婚姻手続きで手続きは完了です。

日本で婚姻手続きが完了すれば、ロシアにおいては、婚姻の届け出はありませんので、これで婚姻の手続きは完了となります。

ロシアで先に結婚手続を行う場合

この場合は日本人がお相手の方が住むロシアを訪問するパターンです。

日本人の「婚姻要件具備証明書」を取得

ロシアでの結婚手続きに出発する前に、日本で婚姻要件具備証明書を取得しておきます。
「婚姻要件具備証明書」は、戸籍事務を取り扱っている法務局又は地方法務局及びその支局で取得できます。

用意する書類 

  • 日本人の戸籍謄本など

アポスティーユ認証

次に取得した「婚姻要件具備証明書」を外務省で認証(アポスティーユ)を行います。
霞が関の外務本省(東京)です。郵送で行います。

  • 宛先

外務省 領事局領事サービスセンター 証明班あて

取得した外務省認証済み「婚姻要件具備証明書」を在日ロシア大使館でロシア語訳と認証を受けます。

ロシアでの婚姻届

ロシア語への翻訳文とともに、日本人の方の婚姻要件具備証明書をロシアに持ち込み、戸籍登録機関(ザックス)で婚姻を登録します。

婚姻証明書を取得してロシア側の婚姻手続きは完了します。

日本側への手続

ロシアでの婚姻証明書の原本と日本語訳をもって、日本の市町村役場へ提出いたします。これで日本側の手続きも完了します。

配偶者ビザの申請:幸せな暮らしの第一歩へ

ロシアでの婚姻証明書とロシア人の名前が記載された戸籍謄本を揃えたら、配偶者ビザの申請に進みましょう。

専門家のサポートを受けた方が良い方

  • 時間が無い方、手続きがよくわからない方

集める書類も多く、理由書など書類を作成する作業もあります。ビザ申請には慎重に取り組む必要があります。専門家の助けを借りることも考慮してください。手間と労力を考えるとなおさらでは無いでしょうか。

  • 不許可リスクの高い方

ロシア人の配偶者ビザについてのお問い合わせで多いのが、次の3つです

①SNSやマッチングアプリで知り合った

②きっかけは、ロシア人との結婚相談所

③知り合ってから婚約までの期間が短い

これらは、不許可リスクが高いと言われています。しっかりと状況を確認してくれる行政書士のサポートを受けると良いでしょう。

 

次の記事は配偶者ビザ申請ポートの流れなど当事務所のサービスを記載しています。よろしければご検討してみてください。

配偶者ビザ

 

[この記事の執筆者]

行政書士 山川鬪志

ファーストベース行政書士事務所 代表

専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請

保有資格:申請取次行政書士

認定コンプライアンス・オフィサー

 

 

 

 

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