(2024年6月更新)
カナダから国際結婚の手続きを始める場合、カナダでは州によって婚姻手続きが異なります。マリッジライセンスも州によって規定がことなります。予告なく変更されますので、最新の情報の確認が大切です。
こんにちは!国際結婚の手続きのアドバイスや日本で暮らす配偶者ビザのサポートを行っている新宿2丁目のフィラール行政書士事務所がカナダで先に婚姻手続きを行う場合のマリッジライセンスの取得と挙式について、オンタリオ州での手続きの場合について説明します。
カナダのオンタリオ州は五大湖に接しており、カナダの中で一番人口の多い州です。とりわけ五大湖の北西部にあるトロントはカナダ最大の都市で、都市圏まで含めると648万の人口となっています。カナダ経済のまさしく中心都市、金融センターの機能をもっています。トロントでは日本人が約1.3万人在住しています。
※トロント市の場合 2020年9月時点では、トロント市では新しい結婚式の予約は受け付けていません。トロント市の最新の情報を確認してください。
- 結婚の年齢要件
- 16歳以上であること
- 18歳未満の場合は両親の書面による同意が必要です。
マリッジライセンス取得の際に同意書を提示します
結婚許可証
人口の多いトロント市の場合マリッジライセンスの取得について説明します。
マリッジライセンスの取得
2020年9月現在 COVID-19への措置としてトロント市での結婚許可証の発行は、ノースヨークのシビックセンター(North York Civic Centre)のみです。予約だけでの対応しています。
予約希望日の3営業日前までにマリッジライセンスの申請書をオンラインで申請します。
オンタリオ州のマリッジライセンス
結婚するためには結婚許可証(マリッジライセンス)が必要です。(または教会からの公示publication of banns)
- 有効期限は90日
- ライセンスはオンタリオ州のみで有効で州内のどこでも使えます。
- 16歳以上の人は誰でもオンタリオ州で結婚することができます。
- 18歳未満の場合は、ご両親または法定後見人からの同意が必要になります。
親の同意書を提出する必要があります。両親または法定後見人はまたは、あなたの結婚許可申請書を提出する時に同席する必要があります。
- 性別、居住地、市民権や医療的な要件もありません。
必要な書類
- 政府が発行した以下のなかから2点
名前と生年月日が記載されたもの 政府が発行の身分証明書であれば日本政府のもので可。コピーは不可です。この場合は、認定翻訳者による翻訳文を用意します。
・出生証明書
・パスポート
・運転免許証
・オンタリオ州のフォトカードOntario Photo Card(紫色の写真付き身分証明書)
・カナダ市民権証明書(Canadian Citizenship Card)
・カナダ政府難民渡航書類
・条件付離職票Conditional Release Identification Card
・アメリカのグリーンカード
・ネイティブのステータスカードNative Status Card
・入国審査の記録Record of Immigration Landing
・永住権の確認書 Confirmation of Permanent Residency
・永住権カード
・シチズンシップカード
・アイデンティティカード
・ネクサスカードNexus Card
・銃器取得証明書Firearms Acquisition Certificate (FAC)
・所有権と取得ライセンス Possession & Acquisition Licence (PAL)
- 予約許可証(オンライン予約時に印刷したもの)
- 署名のある日付の記入済みの申請書
- 離婚の書類(該当する場合)
- 通訳者
英語が読めない、または理解できない場合は、通訳をしてくれる人を用意します。通訳の方は、身分証明書を提示が必要です。
※市のCOVID-19による対応による申請訪問時の注意点がホームページに記載されています。確認して訪問してください。
- カナダで離婚された方は、離婚の正式な証明書を提出します。原本または裁判所認定のコピーで提出可能です。
・最終決定Final decree
・離婚証明書Certificate of divorce
上記のいずれかの離婚書類の謄本。離婚を認めた裁判所の事務所で取得可能です。
日本人などでカナダ国外で離婚された方
・現在婚姻していないことの証明書
オンタリオのthe Registrar Generalは、この証明書で審査を行い、ライセンスを発行するかどうかの権限があります。
the Registrar General Marriage Office に連絡して申請の詳しい内容を確認と相談してください。
オンタリオ州での挙式
挙式の以下の3点を準備します。
- マリッジライセンス
- 認定された式を執り行う司式者
- 2名の証人
認可された司式者によって執り行わければなりせん。公認司式者のリストがService Ontarioで確認できます。宗教式と市民婚があります。オンタリオ州外で結婚した場合は、オンタリオ州で登録されません。またオンタリオ州から結婚証明書を要求することもできません。
挙式では、婚姻の儀式を執り行い、マリッジライセンスに証人とともにサインを行い、オンタリオ州へ登録します。登録後に結婚証明書を取得できます。婚姻が行われた日から約10~12週間で証明書を取り寄せることができます。
結婚証明書は、オンタリオ州の登録総局 the Office of the Registrar General for the province of Ontarioによって発行されます。 Service Ontarioのサイトからオンラインで申請ができます。
※2020年9月現在、新型コロナの対応の関連として、トロント市では新しい結婚式の予約は受け付けていません。必要に応じて、今後市からの最新の情報を確認してください。
結婚証明書を取得するとカナダ側の婚姻手続きは完了です。
[この記事の執筆者]
行政書士 山川鬪志 フィラール行政書士事務所 代表 専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請 保有資格:申請取次行政書士 認定コンプライアンス・オフィサー |
https://www.moj.go.jp/isa/index.html