(2024年6月更新)
カナダから先に国際結婚の手続きを始める場合、ブリティッシュコロンビア州での婚姻手続について、特に結婚ライセンス(マリッジライセンス)と挙式について、東京・新宿2丁目で国際結婚手続きと日本で暮らす配偶者ビザのサポートを行っているフィラール行政書士事務所が解説します。
カナダのブリティッシュコロンビア州は太平洋に面した人口約246万の大都市バンクーバーがあり、日本人はバンクーバーに約2.8万人在住しています。
カナダでは州によって婚姻手続きが異なります。マリッジライセンスも州によって規定がことなり、予告なく変更されますので事前の確認が重要です。
カナダ人の方との国際結婚手続きの全体の流れはこちらで確認できます。
https://firstbase.info/partner-marrige-visa-canada/
ブリティッシュコロンビア州で結婚出来る方
法的な婚姻の要件です。
主なものは以下の通りです。
- 未婚であること
- 近親者ではないこと (近親者には異母兄弟も含みます)
- 19歳以上
19歳未満は両親または保護監督者の同意が必要。16歳未満は裁判所命令が必要
などがあります。
マリッジライセンス
取得する州によって要件が異なります。
ブリティッシュコロンビア州のマリッジライセンス
- BCの居住者である必要はありません。
- 血液検査も不要です
- 宗教婚もしくは市民婚で結婚ができます。
- 結婚式の前に公示を行う必要もありません。
マリッジライセンスを取得
結婚式の3カ月前にマリッジライセンスを取得します。つまり有効期間が3カ月です。結婚ライセンスの取得場所はブリティッシュコロンビア州のwebサイトから確認することが出来ます。
Search for a Marriage Licence Issuerで確認してください。
申請は夫婦どちらか片方の申請で可能です。身分証明書などについては、ご夫婦になる方両方必要です。
以下のうちいずれか
- 出生証明書、
- IMM/入国管理フォーム
- 永住者カード
- 市民権カード
上記の書類が無い場合
パスポートや運転免許証で対応可能な場合あり(申請先に相談してください)
現在の住所などの情報も必要です。
マリッジライセンスは申請時に発行されます。結婚許可証は返金不可、有効期限は3ヶ月、延長はできません。
ブリティッシュコロンビア州での結婚式
挙式について
ブリティッシュコロンビア州での結婚式は、新郎新婦と2人の証人が参加します。挙式後、結婚許可証と結婚の登録証に署名する必要があります。
結婚式の48時間以内に、式を執り行う司式者は、恒久的な法的記録になる人口動態統計局へ恒久的な法的記録となる婚姻登録を提出します。婚姻が登録後、人口動態統計局は結婚証明書を発行することができます。
結婚証明書の申請
オンラインで結婚証明書を申請します。おおむね3週間後にマリッジライセンスで申請した住所に郵送されます。※
また追加で証明書が必要な場合、紛失した場合もオンラインで申請が出来ます。手数料はクレジットカードでの支払いです。
the Vital Statistics Agency’s secure online ordering service
もしくは、郵便での申請も可能です。
※2020年9月時点での情報では、コロナの感染拡大防止の対応で、カナダポストでは直接ドアでの手渡しでの配達はおこなっておらず、代わりに自宅へ通知カードが配達されます。通知カードと写真付き身分証明書をもって通知カード記載の郵便局で受け取ります。
カナダ側の婚姻手続きはこれで完了です。
日本側の婚姻手続きは日本大使館もしくは日本へ帰国後日本の市町村役場に婚姻届を提出します。詳しくはこちらをご覧ください。
[この記事の執筆者]
行政書士 山川鬪志 フィラール行政書士事務所 代表 専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請 保有資格:申請取次行政書士 認定コンプライアンス・オフィサー |