こんにちは。東京・新宿区高田馬場の外国人の結婚ビザのファーストベース行政書士事務所です。
南アフリカの方との御婚約おめでとうございます!
いま、国際結婚の婚姻手続きをいろいろ調べているのでしょうか。
おそらく様々なwebサイト、いろんな方のブログなどをお読みになって情報を収集されていると思います。調べているのは、手続きでしょうか。順番でしょうか。ひとりで調べていくと、なんだか大変だなぁと感じたかもしれません。専門家が丁寧にポイントを押さえて、順を追って説明していけば、きっと理解が深まる事でしょう。
それでは、婚姻の手続きについて日本が先行して行う場合と南アフリカから先に行う場合と、それぞれを説明していきます。
婚姻要件具備証明書とは
国際結婚の手続きを進める時に、まず準備を考えなくてはならない書類が「婚姻要件具備証明書」です。「何それ?」と疑問に思う方もいると思います。確かになかなか聞いたことがない書類だと思います。お互いが日本人の場合は、婚姻届けを書いて役所に提出で手続きは完了ですが、国際結婚となると、かなり話が違ってきます。
日本人の方は戸籍謄本をみれば、結婚の要件は、役所の方にも容易に判断がつきますが、いきなり外国の方が婚姻届をもって役所に行っても役所の人は、「この人、一体どういう方。結婚出来る方?」となるわけです。
国際結婚手続きにおいて、これを法的に証明するのが「婚姻要件具備証明書」なのです。
この証明書には「独身であって、かつ婚姻能力を有し相手方と結婚するにつき、日本国法上何等の法律的障害のないことを証明する」といった記載があります。
日本から先に結婚手続きを行う場合
南アフリカ人の婚姻要件具備証明書
まず南アフリカの方の婚姻要件具備証明書の取得です。日本にある南アフリカの大使館に行き、婚姻状況書類Letter of Marital Statusの発行を申請します。それにより内務省が発行した独身証明書Single Status Certificateを持って南アフリカ大使館を訪問し宣誓供述書と婚姻要件具備証明書を取得します。
日本側の婚姻手続き
日本の市町村役場に婚姻届を提出します
用意する書類
- 婚姻届
- 南アフリカ人の 婚姻要件具備証明書
- その日本語訳文
- 南アフリカ人の方の国籍を証明する書類:出生証明書
- その出生証明書の日本語訳文
市町村役場によって南アフリカ人について必要な書類が異なる場合がありますので、事前に市町村役場に確認してください。
南アフリカ側の婚姻手続き
必要書類を用意して人口登録簿に記載するため南アフリカの内務省人口登録課 Department of Home Affairs Population Registration Sectionへ証明書を提出し婚姻手続きを行います。
お二人が用意する書類
- 婚姻証明書の謄本とその英訳。
- パスポートの証明書のコピー
- 身分証明書のコピー
- 婚姻関係を人口台帳に記載することを求める手紙
南アフリカで先に結婚手続きを行う場合
日本人の婚姻要件具備証明書の取得
婚姻要件具備証明書は、南アフリカの日本大使館でも発給可能です。
必要な書類
大使館で取得の場合
- 戸籍謄本 日本から用意
- 日本人のパスポート
南アフリカ側での手続き
挙式の3カ月前までに内務省The Department of Home Affairs (DHA)で「結婚希望の申請」を行います。申請書と必要書類を提出します。
国際結婚の場合は入国審査官an immigration officerと簡単な面接を受けます。結婚が誠実であり真実のものかどうかの確認です。
必要書類
- パスポート
- 結婚目的申告書
- 婚姻要件具備証明書
- 離婚証明書もしくは死亡診断書(結婚の経験がある方)
挙式
市民婚の場合は内務省の事務所もしくは教会で公認の結婚担当官authorised marriage officersが挙式を執り行います。証人2名が立会わなければなりません。挙式の日に、結婚を執り行う司宰者に婚姻登録の書類を提示します。婚姻登録書に証人と婚姻の担当官が署名し、婚姻証明書を発行します。担当官は最寄りの内務省の事務所に登録書を提出します。婚姻が登録されると結婚証明書を入手できます。
日本側での手続き
日本に帰国して市町村役場に届出、もしくは南アフリカの日本大使館へ届出ます。
必要書類
- 婚姻届(届出用紙は領事部にあります)
- おふたりのパスポート(大使館でコピーをとって原本返却されます)
- 南アフリカの方のパスポートの和訳文
- 戸籍謄(抄)本(発行されて3ヶ月以内のもの)
- 南アフリカで発行された婚姻証明書原本
- 婚姻証明書の和訳文
これで日本側の手続きも完了します。
南アフリカ人の婚姻手続もしっかりサポート
いかがでしたでしょうか。
婚姻手続きは時間がかかります。役所へ申請については、慣れていない方が行うと、一日仕事になったり、二度手間になったりと、労力のわりに、ずいぶん効率がわるくなると思います。また、外国の役所の手続きに思った以上に時間がかかることも、先の手順が見えずとてもストレスになってしまうかもしれません。
もし、日本で一緒に暮らす事を決めた場合は、この後にさらに大きな手続きが待っています。お相手の南アフリカ人の方が日本で暮らすためのビザの手続きです。
また、すでにビザ持っていてもビザの変更をなる場合が今後でてくるかもしれません。こういったビザの申請は婚姻手続きよりも、準備にずいぶん多くの手間と時間がかかります。精神的にも、肉体的にもかなりご負担がかかるのではないでしょうか。忍耐の連続の作業となってしまうかもしれないです。
もし、お二人にビザの許可の条件に対して気がかりなこと、お悩み事がある場合は、なおさらでしょう。むしろそういった方のほうが多いかもしれません。そういった心配事を抱えている方の中には、なんとかご自身だけで対応しようとする方もいらっしゃいますが、ともすれば「うまくいかない」、つまり許可されないことが少なからずあります。
日本でお住まいの在留資格(ビザ)の申請もサポートいたします。ぜひ日本で暮らすためのビザ取得の専門家、ファーストベース行政書士事務所まで御相談してください。
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