こんにちは!中国人との国際結婚について、遼寧省瀋陽での国際結婚の手続きの流れについて新宿の行政書士が解説します。
遼寧省の結婚登録について
遼寧省の結婚登録は地方居住者間の結婚登録と外国結婚登録に分かれています。
また省内の居住者の結婚登録は郡(自治県、市)レベルの地方人民政府によって行われています。
2017年6月より瀋陽市は瀋陽市民政局婚姻登録センターが外国人との婚姻手続きの業務を行っています。これにより従来の遼寧省民政部外国関係婚姻届事務所での関連する業務が廃止されています。
婚姻手続きの進め方
中国ではオンラインあるいは電話で申請を行う日をまず予約します。予約した日に必ず申請を行わなくてはなりません。
瀋陽市のオンライン予約
瀋陽市では、国際結婚のオンライン予約システムでも婚姻申請の日を予約できます。
この国際結婚のオンライン予約システムには、予約登録、予約相談、資料の事前審査が含まれます。オンライン予約は1~15営業日前までです。申請するお二方は瀋陽市民情報ネットワークにログインし、「オンライン申告」をクリックし、「外国結婚オンライン予約」欄で予約することができます。
中国では、結婚登録には、これは当然のことでしょうが「良い日」を希望される方で集中します。2月14日、5月20日、5月21日、5月27日、6月6日、8月8日、七夕、9月9日、10月10日、11月11日、12月12日、12月24日などの日に人気が高いようです。
予約入力条件
外国結婚オンライン予約システムへ入力について条件があります。これは婚姻の成立要件とほぼ同じになっています。
- 結婚登記所の管轄となっていること
- 結婚を希望するお二人が共同で結婚登記簿に申請すること。
- 男性が22歳、女性が20歳以上である。
- お二人とも配偶者がいないこと。
- 直系血族又は3代の傍系血族ではない
- お二人が自発的に結婚すること。
などです。婚姻の要件はこのほかにもいくつかあります。
婚姻の手続き
登記処へお二人で伺い、以下の手続きを行ったあと、結婚証明書を入手します。
- 結婚登録を希望するお二方は結婚登録申請書の「宣言者」欄に、結婚登記官の前で直接署名しなければなりません。
- お二方は結婚登記簿に本人の声明を読み上げます。
- 結婚登記処、お二方が提出した書類、証明書、または声明を審査し、結婚の条件を満たしている場合、婚姻の登録を行います。
結婚公処証の入手
中国人の方の戸籍のある公証処へ、結婚証明書を持っていき「結婚公証書」を取得します。
これで中国 遼寧省瀋陽市の婚姻手続きは完了します。後は日本側の婚姻手続きとなります。
日本側での婚姻手続
瀋陽にある日本大使館、あるいは日本へ帰国して日本の市区町村役場に婚姻届を提出します。
大使館で提出する場合に必要書類
日本大使館で行う場合に必要な書類は以下の通りです。
- 婚姻届 2~3通
- 日本人の戸籍謄本(3ヶ月以内有効) 2通
- 結婚証明書(公証処発行の結婚公証書) 2~3通
- 中国人配偶者の国籍証明書(公証処発行の国籍公証書) 2~3通
- 結婚公証書と国籍公証書の日本語の訳文
- 翻訳者名と日付を明記したもの 2通
中国の大使館で届けた場合は、戸籍に反映されるまで2カ月程度かかります。
※本籍地ではなく所在地の市区町村長に届出る場合は、さらに戸籍謄本1通が必要となります。
これで日本側の婚姻手続きも完了です。
日本で婚姻届を提出する場合は、中国国内で「結婚公証書」を受領した後に、必要書類を整えて、3か月以内に本籍地の市区町村に直接提出して下さい。
日本で提出する場合に必要書類
- 婚姻届
- 結婚公証書
- 中国人配偶者の出生公証書☆
- 中国国籍証明公証書☆
※中国語の書類は日本語翻訳文書が必要です
☆の資料について、提出する自治体によって中国人の方の資料が異なる場合があります。婚姻届に必要な書類等、詳細についてはなるべく早い段階で届け出る市区町村に確認、相談を行ってください。
中国の方との国際結婚について全体の流れについては、こちらもご確認をお願い致します。
中国での国際結婚の全般の手続きについてはこちらでもご確認をお願いいたします。
[この記事の執筆者]
行政書士 山川鬪志 フィラール行政書士事務所 代表 専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請 保有資格:申請取次行政書士 認定コンプライアンス・オフィサー |