短期滞在ビザの申請書(査証申請書・VISA APPLICATION FORM)は、外国人申請者が海外の日本大使館・総領事館で英語で記入する書類です。
ただし、招へい人の住所・連絡先・身元保証人の情報など、日本側から伝えないと書けない項目が多く含まれています。
あらかじめ日本側の情報を申請者に渡しておくことで、申請書の記入がスムーズに進み、あらためて日本側にたずねる手間も省けます。書類間の不整合も防げます。
この記事では、日本側の招へい人が内容を事前に把握できるよう、英語版申請書の書き方を記入例つきでわかりやすく解説します。
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Contents
査証申請書(ビザ申請書)とは
短期滞在ビザの申請は日本で行うのではなく、申請人が母国にある日本の在外公館(日本大使館、総領事館)で行います。申請にあたり多くの書類を準備しますが、申請者が記入・作成する書類が査証申請書(ビザ申請書)です。
査証申請書のタイトルはVISA APPLICATION FORM TO ENTER JAPANで、書類は2枚あります。海外にある日本大使館や総領事館といった在外公館のホームページからダウンロードできます。
申請書には何が記載されていますか
申請書は英語等で記載されています。記入項目の日本語訳は次の通りです。まず1枚目の部分です。
2枚目の部分です。
記載項目の中には、日本へ呼び寄せる人や身元保証人の情報などがあり、日本側から情報を渡さないと記入できない項目もあります。したがい日本側でこの申請書をある程度記入して申請人に渡すと、準備がスムーズに進みます。
日本側で申請書を作成する場合は、必ず次の2点を守ります。
| 日本側で作成する場合の条件 |
|---|
| ① 日本側で作成した記載内容を申請人が十分理解する |
| ② 理解した上で来日する外国人本人の署名を行う |
解説:日本側で作成する場合のポイント
① 日本側で作成した記載内容を申請人が十分理解する
日本側で作成したら、記載した内容を申請人に詳しく伝えます。申請書だけではなく、その他日本側で作成する申請理由書や日程表、日本側での書類についても詳しく説明してあげてください。
② 理解した上で来日する外国人本人の署名を行う
記載した申請書の内容を説明した後で、署名を行います。申請書の後半2枚目のチェックボックス・署名のところは本人が記載する部分です。したがい日本側では記入してはいけません。
| 当事務所での短期滞在ビザの申請サポートサービスでは 査証申請書について、チェックボックスの項目と署名以外の箇所を作成して、お渡ししています。 |
よくある失敗のご紹介
Q:ビザの申請をしたいけど、書類を集めるのが大変です。全部そろっていなくても、わかるところだけ先に申請書に書いてもいいですか?
A:申請書は、書類が全部そろってから書いたほうが安心です。ビザの申請では「全体のつじつまが合っているか」がとても大事です。もし申請書と他の書類にちがいがあると、「本当のことを書いていないのでは?」と疑われることがあります。まず、必要な書類をしっかりそろえてから申請書を書きましょう。書類を見ながら書けば、まちがいも少なくなり、うまくいく可能性が高くなります。
時々書式が少し変更となることがあります。必ず最新の申請書をダウンロードして使うようにしましょう。
査証申請書はどこを見て書く?各項目の情報源を整理しよう
短期滞在ビザの査証申請書は、いくつかのブロック(記入欄)に分かれて構成されています。主な項目は以下のとおりです。
- 申請人のパスポートに記載されている基本情報(氏名、生年月日、国籍など)
- 申請人自身に関する詳細(職業、住所、婚姻状況など)
- 招へい人や保証人の氏名・住所・連絡先など
- 犯罪歴の有無に関する申告
- 記載内容に誤りがないことを示す署名欄(宣誓)
これらの情報は、パスポートや本人確認書類、招へい理由書、身元保証書など、他の提出書類に記載されている内容と一致している必要があります。ブロックごとに「どの書類から情報を転記すればよいか」を意識して記入することで、書類間の整合性を保ちやすくなり、記入ミスの防止にもつながります。
| 申請書のブロック | 参照する書類 |
|---|---|
| (1)申請者のパスポート情報 | 申請者のパスポート |
| (2)今回の来日予定 | 滞在予定表 |
| (3)申請者に関すること | 申請者本人から情報をもらう |
| (4)身元保証人に関する情報 | 身元保証書 |
| (5)招へい人に関する情報 | 招へい理由書 |
| (6)申請者の犯罪歴 | 申請者本人が記入 |
| (7)申請人の宣誓と署名欄 | 申請者本人が記入(日本側は記入不可) |
英文の申請書を作成するのはちょっと不安…。「英語で記入するのはあまり得意じゃないし、間違えないか心配」という方も多いのではないでしょうか。でもご安心ください。一つひとつ確認しながら進めれば、意外とスムーズに作成できます。このガイドでは、英語が苦手な方でも安心して取り組めるように、短期滞在ビザの英文査証申請書の書き方をやさしく解説します。
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(1)「申請者のパスポートから転記」のブロックについて
この部分は申請者から送ってもらったパスポートの写しを見ながらデータ入力します。
記入方法は次の通りです。
| 記入ルール | 内容 |
|---|---|
| 使用するペン | 黒色のペンを使用 |
| 文字形式 | 活字体(ブロック体)で丁寧に記入 |
| 空欄ルール | 空欄を一切作らず全項目を記入。該当しない箇所は「N/A」または「NONE」と記入 |
| 番号 | 項目 | 記入例・注意点 |
|---|---|---|
| ①② | 姓・名 | パスポートの上から順に記入。ミドルネームがある方は②の名の後に記入。 ①ADLER ②IRENE GRCIA |
| ③ | 旧姓・旧名 | 以前に姓や名前を変えたことがある方は記入。変えたことがない方はNONEまたはN/A |
| ④ | 生年月日 | 日/月/年の順に記入。 ④12/06/2001 |
| ⑤ | 出生地 | パスポートに記載のとおりに転記。記載がない場合は申請人に確認。 ⑤CALUAG QUEZON |
| ⑥⑦ | 性別・婚姻状況 | 婚姻状況は申請人に確認 |
| ⑧⑨ | 国籍・以前の国籍 | ⑧PHILIPPINES(プルダウンから選択)。以前の国籍は申請人に確認 |
| ⑩ | 母国政府発行のID番号 | ※パスポート番号ではありません。記載がない国もあるため申請人に確認 |
| ⑪ | パスポートの種類 | パスポートのtype欄を確認。通常はP(一般旅券)。 ⑪P |
| ⑫ | パスポート番号 | パスポートを見ながら正確に記入。 ⑫P0000000B |
| ⑬ | パスポートの発行地 | 記載がない場合は申請人に確認。 ⑬MANILA |
| ⑭ | パスポートの発行日 | 日/月/年の順に記入。 ⑭11/07/2025 |
| ⑮ | パスポートを発行した機関名 | パスポートを発行した国の行政庁の名前。 ⑮DFA MANILA |
| ⑯ | パスポートの有効期限 | 日/月/年の順に記入。 ⑯11/07/2035 |
(2)今回の来日予定についての記入例
| 番号 | 項目 | 記入例・注意点 |
|---|---|---|
| ⑰ | 在留資格認定証明書の番号 | 短期滞在ビザの申請の場合はNONEまたはN/Aと記入 |
| ⑱ | 日本訪問の目的 | 招へい理由書の記載内容と整合がとれているか確認する。 短期商用:Short-Term Business Affairs 親族訪問:to visit relatives 知人訪問:to visit acquaintances / to visit friends |
| ⑲ | 日本での滞在予定期間 | 滞在日数を記入。到着日の翌日から出発日まで。90日なら90DAYS、14日なら14DAYS |
| ⑳ | 日本到着予定日 | 来日の日程が決まっている場合は年月日を記入 |
| ㉑ | 日本入国空港名 | 羽田空港:HANEDA AIRPORT 成田空港:NARITA AIRPORT 関西空港:KANSAI INTERNATIONAL AIRPORT |
| ㉒ | 航空会社名 | 便名がわかる場合は便名を記入(例:PR428)。わからない場合は航空会社名のみ(例:VietJet Air) |
| ㉓㉔㉕ | 滞在先名・電話・住所 | ホテルの場合:ホテル名・電話番号・英語住所を記入 招へい人宅の場合:招へい人の名前(名 姓の順・ヘボン式)・携帯番号・住所を記入 ※滞在予定表の記載内容と相違ないかチェック |
(3)申請者に関することの記入例
申請書1枚目の一番下のブロックです。申請者に関する情報を記載します。日本側で作成する場合は、申請者から以下の情報を送ってもらいます。
| 番号 | 項目 | 記入例・注意点 |
|---|---|---|
| ㉖ | 過去の日本滞在期間 | 例:02/14 – 03/14 in 2017。初めての場合はN/AもしくはNONE |
| ㉗ | 申請者の現住所 | 申請者本人から情報をもらう |
| ㉘㉙ | 電話番号・携帯番号 | 固定電話がない場合はN/AもしくはNONE |
| ㉚ | メールアドレス | 申請者のメールアドレス |
| ㉛ | 現在の職業 | 会社員:EMPLOYEE / OFFICE WORKER 主婦:HOUSEWIFE 無職:NONE 会社役員:EXECUTIVE 個人経営者:PROPRIETOR |
| ㉜㉝㉞ | 勤務先名・電話・住所 | 無職の場合はN/AもしくはNONE。学生の場合は学校名・電話番号・住所を記入 |
(4)身元保証人 (5)呼寄せ人についての記入例
| 番号 | 項目 | 記入例・注意点 |
|---|---|---|
| ㉟ | 配偶者の職業 | 配偶者がいない場合はN/AもしくはNONE |
| ㊱ | 身元保証人の名前 | 例:ICHIRO SHINJUKU |
| ㊲ | 身元保証人の電話番号 | 例:080xxxxxxxx |
| ㊳ | 身元保証人の住所 | 例:3-0-14 Takadanobaba, Shinjuku-ku, Tokyo-to 169-0075 Japan |
| ㊴ | 身元保証人の生年月日 | 例:2000年10月10日 |
| ㊵㊶ | 性別・身元保証人との関係 | 申請人からみた関係を記入。例:婚約者の場合→Applicant’s fiancee |
| ㊷ | 身元保証人の職業 | 例:EMPLOYEE |
| ㊸ | 身元保証人の国籍と在留資格 | 日本人の場合はJAPANと記載 |
| ㊹ | (5)呼寄せ人 | 身元保証人と同じ人の場合はsame as aboveと記載し、㊺以降は空白でも可 |
(6)申請人の犯罪歴について
必ず本人がチェックボックスに記入します。忘れやすい箇所ですので、最後に記入漏れがないか見直すようにします。
重要なのは、事実に反する申請を絶対にしないことです。許可が下りないのではないかと考えて「YES」を避け「NO」にチェックするような行為は行ってはいけません。執行猶予付きであっても何らかの判決を受けた場合は「YES」にチェックを入れます。
上記の質問で「YES」を選択した場合は、事実関係を正確に記入してください。内容が多い場合や詳細な説明が必要な場合は、別紙で添付します。
(7)署名欄について
署名欄には申請内容が真実かつ正確であることの宣誓文が記載されています。日本側で作成した内容は、必ず申請する人に説明して、よく理解してもらうようにします。そのうえで申請する人が「これは本当に正しい内容だ」と判断できるよう、ていねいに説明し話し合うことが大事です。
なお、ビザ(査証)を在外公館で発給されても、空港などの入国審査で日本へ入国できない場合がある点もあわせて説明しておきましょう。
(53)申請日 (54)申請者の署名は、申請人(日本に来る人)が記載します。
短期滞在ビザ申請は「かんたんそうで、じつはむずかしい」
短期滞在ビザの査証申請書は、見た目はたった2枚のシンプルな書類です。でも、実際に申請をしてみると、細かい注意が必要だと分かります。書き間違いや記入もれがあると、やり直しになったり、審査が長くなることもあります。
特別な事情がある場合は、査証申請書に添付する書類の選び方がむずかしくなります。もし不許可になると、6か月間は同じ目的で短期滞在ビザの申請ができず、不許可の理由も教えてもらえません。
だから、短期滞在ビザの申請は、お客様の状況に合わせて慎重に準備を進めることが大切です。弊所では、じっくり相談時間をとり、お客様のケースにあわせて不許可リスクを減らすための書類の準備や申請サポートをおこなっています。
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この記載例にある住所や氏名、電話番号などは架空のもので、実際の人物や会社とは関係ありません。あくまで参考としてご利用ください。申請書の作成や提出にあたっては、必ず最新の情報や現地在外公館の案内を確認してください。当事務所は、記載例の利用によって生じたトラブルや損害について責任を負いかねます。なお、この情報は2026年5月現在のもので、今後変更される可能性があります。
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[この記事の執筆者] 行政書士 山川鬪志 フィラール行政書士事務所 代表 日本行政書士会連合会 東京都行政書士会 新宿支部所属 登録番号 19082576 専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請 保有資格:申請取次行政書士 認定コンプライアンス・オフィサー |








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