(2024年6月更新)
日本へ入国する外国人は有効な旅券(パスポート)の他に査証(ビザ)および在留資格が必要です。
日本での滞在が短期の場合は在外公館で短期滞在ビザを取得します。国によっては、短期間の滞在で日本へ入国する場合、短期滞在ビザ申請手続が不要な国があります。査証免除国と言われています。
2023年9月時点で査証免除措置国は70か国となっています。
これらの国の方は、短期滞在査証の発給を各国にある日本大使館などの在外公館からビザの発給をうけることなく日本へ入国できます。この場合は在留資格は「短期滞在」となります。ではビザの免除措置の国にはどんな国が該当するのでしょうか。
この記事では
- 地域別ビザの免除措置の国
- ビザ免除措置の場合の入国方法
について解説しています。
査証免除措置国・地域の一覧表
滞在期間は90日以内です。下の表で滞在期間の欄に記載ある場合はその日数となります。
アジア
アジアは9か国・地域です。
国名 | 滞在期間 | 注記 |
インドネシア
Indonesia |
15日 | ICAO標準のインドネシアIC旅券を所持、事前にインドネシアの日本大使館などでIC旅券の登録をした方 |
シンガポール
Singapore |
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タイ
Thailand |
15日 | ICAO標準のIC旅券を所持する方 |
マレーシア
Malaysia |
ICAO標準のIC旅券を所持する方 | |
ブルネイ
Brunei |
14日 | |
韓国
Republic of Korea |
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台湾
Taiwan |
身分証番号が記載された台湾護照(旅券)を所持する方 | |
香港
Hong Kong |
香港特別行政区(SAR)旅券を所持する方、英国海外市民(BNO)旅券を所持する方(香港居住権所持者) | |
マカオ
Macau |
マカオ特別行政区旅券を所持する方 |
北米
国名 | 滞在期間 | 注記 |
米国
U.S.A |
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カナダ
Canada |
南米
南米地域は13か国です。2023年にブラジルが査証免除国に追加されました。
国名 | 滞在期間 | 注記 |
アルゼンチン
Argentina |
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ウルグアイ
Uruguay |
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エルサルバドル
El Salvador |
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グアテマラ
Guatemala |
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コスタリカ
Costa Rica |
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スリナム
Suriname |
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チリ
Chile |
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ドミニカ共和国
Dominican Republic |
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バハマ
Bahamas |
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バルバドス
Barbados |
ICAO標準の機械読取式旅券を所持する方 | |
ブラジル
Brazil |
ICAO標準のIC旅券を所持する方 | |
ホンジュラス
Honduras |
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メキシコ
Mexico |
6カ月 | 90日を超えて滞在する場合には、在留期間更新手続きを行う必要があります。 |
大洋州
国名 | 滞在期間 | 注記 |
オーストラリア
Australia |
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ニュージーランド
New Zealand |
中東
中東は4か国です。2022年にカタールが査証免除国追加されました。
国名 | 滞在期間 | 注記 |
アラブ首長国連邦
United Arab Emirates |
30日 | ICAO標準のIC旅券を所持する方 |
イスラエル
Israel |
30日 | |
カタール
Qatar |
30日 | ICAO標準の機械読取式旅券を所持する方で在外公館に一般旅券(IC旅券)及び登録申請書(英文)を提出した方 |
トルコ
Turkey |
ICAO標準の機械読取式旅券を所持する方 |
アフリカ
国名 | 滞在期間 | 注記 |
チュニジア
Tunisia |
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モーリシャス
Mauritius |
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レソト
Lesotho |
ICAO標準の機械読取式旅券を所持する方 |
欧州
国名 | 滞在期間 | 注記 |
アイスランド
Iceland |
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アイルランド
Ireland |
6か月 | 90日を超えて滞在する場合には、在留期間更新手続きを行う必要があります。 |
アンドラ
Andorra |
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イタリア
Italy |
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エストニア
Estonia |
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オーストリア
Austria |
6か月 | 90日を超えて滞在する場合には、在留期間更新手続きを行う必要があります。 |
オランダ
Netherlands |
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キプロス
Cyprus |
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ギリシャ
Greece |
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クロアチア
Croatia |
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サンマリノ
San Marino |
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スイス
Switzerland |
6か月 | 90日を超えて滞在する場合には、在留期間更新手続きを行う必要があります。 |
スウェーデン
Sweden |
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スペイン
Spain |
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スロバキア
Slovakia |
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スロベニア
Slovenia |
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セルビア
Serbia |
ICAO標準のIC旅券を所持する方 | |
チェコ
Czech Republic |
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デンマーク
Denmark |
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ドイツ
Germany |
6か月 | 90日を超えて滞在する場合には、在留期間更新手続きを行う必要があります。 |
ノルウェー
Norway |
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ハンガリー
Hungary |
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フィンランド
Finland |
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フランス
France |
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ブルガリア
Bulgaria |
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ベルギー
Belgium |
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ポーランド
Poland |
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ポルトガル
Portugal |
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北マケドニア
North Macedonia |
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マルタ
Malta |
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モナコ
Monaco |
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ラトビア
Latvia |
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リトアニア
Lithuania |
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リヒテンシュタインLiechtenstein | 6か月 | 90日を超えて滞在する場合には、在留期間更新手続きを行う必要があります。 |
ルーマニア
Romania |
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ルクセンブルク
Luxembourg |
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英国
United Kingdom |
6か月 | 90日を超えて滞在する場合には、在留期間更新手続きを行う必要があります。 |
ビザ免除措置国の外国人の日本への入国フロー
ビザ免除国の方が日本に来るときは、次のような流れで入国します。
① 出入国の空港や港で上陸申請
査証が必要な国では、現地の日本大使館などの在外公館で査証の発給申請を行いますが、免除措置国のばあいは不要です。日本に着く空港や港で旅券(パスポート)を入国審査官に提示して上陸申請を行います。
② 入国審査官の上陸審査
入国審査官が上陸の条件に適合しているか審査を行います。
③ 上陸許可
許可が下りると旅券に上陸許可シールが貼られます。これが上陸許可証印と呼ばれるものです。このシールには、在留期間や在留期限(年月日)が記載されています。
入国後は旅券(パスポート)の常時携帯義務があることが法律上定められています。特定登録者カードで入国した外国人は旅券の代わりに特定登録者カードを常時携帯する義務があります。
短期滞在ビザ
上記に記載されていない、査証免除国に該当しない場合はどうしたら良いでしょうか。短期滞在ビザを取得して日本に入国することを検討します。短期滞在ビザは、申請する方以外に、日本に呼び寄せる人、日本での経費を申請人が負担しない場合には身元保証人が必要となります。意外と許可の難易度が高い場合もありますので、慎重に準備する必要があります。
次の記事で短期滞在ビザについて詳細を説明しています。
当事務所のサポート内容、料金などは次の記事からどうぞ。よろしければ検討してみてください。
[この記事の執筆者]
行政書士 山川鬪志 フィラール行政書士事務所 代表 専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化申請 保有資格:申請取次行政書士 |