(2024年6月更新)
ベトナムに拠点をおく日系企業の方、営業職やエンジニア、バックヤードを支える管理部門といった日本人の駐在員などの方が、ベトナム赴任中にベトナム人の女性と知り合い、そして仲良くなり、長期休暇に日本へ一時帰国の時にベトナム人の恋人と一緒に、帰国を希望される方もいらっしゃいます。
2022年で、ベトナムには21,819人の在留邦人がいます。都市別ではホーチミンに10,475人 ハノイに8,569人となっています。また、日本の企業拠点数で、2373拠点がベトナムにあります。※
2019年において、ベトナムに在留している日本人のうち、20歳代30歳代の方は全体の25%強の割合を占めています。進出企業の業種をみてみると製造業が大きな割合を占めています。 外務省 海外在留邦人数調査統計 海外進出日系企業拠点数調査 令和4年10月1日現在 |
短期滞在ビザを持つ外国人と日本人と一緒に来日する方法
ビザの免除国の場合ですと短期間の滞在の場合、手続き面でビザなしで、比較的容易に日本へ入国が可能ですが、ベトナムはビザ免除の対象国とはなっていません。したがいベトナム人が日本に入国する場合は査証(ビザ)が必要です。
こういった観光や短期の商用などで使われるビザが短期滞在ビザです。知人を訪問する場合や日本に住んでいるベトナム人を訪問する親族訪問といった目的でも短期滞在ビザは使われています。
短期滞在ビザとは日本から招へいするのが一般的な使い方
短期滞在ビザは、日本に住んでいる方が呼び寄せる招へい人と、日本での経費などを保証する身元保証人が必要です。日本へ来るベトナム人本人が、ベトナムにある大使館・領事館の指定の代理申請機関へ申請します。申請人であるベトナム人以外の方は申請できません。
ベトナム人の短期滞在ビザの申請には、申請人以外に、招へい人、日本側で費用を負担する場合は身元保証人を準備します。招へい人と身元保証人は一緒でも構いません。
申請人が滞在費用を負担しても構いませんが、一般的に日本側の身元保証人をつけます。この場合の身元保証人は、何かあったときに面倒をみますという立場となります。
招へい人や身元保証人が日本側の書類を準備して、ベトナムに住んでいる申請人のもとへ送付します。ベトナム人の申請人は、本人にかかわるベトナム側の書類を集めて日本から届いた書類とあわせ、すべての必要な書類を用意して申請を行います。
これが短期滞在ビザの一般的な流れとなっています。招へい人・身元保証人は,実質的に日本に居住している方になります。
招へい人が実質的に日本に住んでいない場合
それでは、現在ベトナムで働いており、日本に住んでいない、日本人がベトナム人と一緒に帰国するにはどうしたら良いでしょうか。
結論から先にお話しいたします。
この場合は、
- 家族の方に招へい人・身元保証人になってもらいます。
家族の方とベトナム人が実際にお会いしていなくても構いません。招へい人・身元保証人を決める3つのポイントを次の項目で確認しましょう。
日本側の招へい人を準備する3つのポイント
日本にいない方がほかに招へい人・身元保証人をたてるポイントは3つあります。
①できるだけ両親にお願いする。
➁ 収入のある方にする、収入が低い方はもう一人お願いする。 ③ 申請の時に説明書類をつける。 |
この3つを次に解説します。
①できるだけ両親におねがいする
家族の方で、まず両親に依頼します。両親がいない場合は、兄弟に依頼します。友達の方が頼みやすいかもしれませんが、家族の方に依頼します。日本の提出書類で納税証明などがありますので、準備を進めていくと友達の方がかえって難しくなります。
➁収入がある程度ある方にする、収入が低い方はもう一人お願いする。
ご両親が高齢で、無職だったり収入が低い場合は、申請書類に、兄弟からさらに招へい人を加えます。招へい人・身元保証人は複数人であっても構いません。
③説明書をつける。
提出書類に説明書を加えます。ベトナムに日本人が在留していて、ご家族が招へい人となった事情を説明します。申請にあたり、説明書をつけることはとても重要です。めんどうでも作成しましょう。
次の記事は、フィラール行政書士事務所の短期滞在ビザのサポート業務のご案内です。
よろしければご検討してみてください。
[この記事の執筆者]
行政書士 山川鬪志 フィラール行政書士事務所 代表 専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請 保有資格:申請取次行政書士 認定コンプライアンス・オフィサー |