先日、ネパール人を日本へ呼び寄せる短期滞在ビザ申請のサポートを行った時の話です。
在ネパール日本大使館の領事業務のページをチェックしていると次のような英語に遭遇しました。
Valid Passport :
Passport should contain at least one blank page. 3 Copy of Bio Page. |
パスポートのバイオページとは
バイオページとは一体何でしょう?
このままdeeplで翻訳してみましょう。
「有効なパスポート – パスポートには少なくとも1ページの空白が必要。3 バイオページのコピー」
前半はわかりますよね。たしかに。査証シールを貼るページが必要ですから。
(もう一ページ必要じゃぁないかなと気になる所。上陸許可のシールもどこかに貼らないと)
3 バイオページのコピー 3部ということでしょうか。 ではバイオページとは一体どのページ?
バイオメトリック・パスポート
偽造やなりすましなどのパスポートの不正使用防止のために2006年3月の申請分から、日本のパスポートはICチップを組み込まれています。IC旅券とも言います。テロ対策として国際社会全体の取り組みです。
パスポートの表紙にIC旅券であることを示している、まるで小さなカメラのようなデザインの世界共通のマークが印刷されています。
日本のパスポートでいえば、26ページの前に分厚いページがあります。厚い紙には、DO NOT STAMP THIS PAGEと記載されています。
このページの中に、ICチップが埋め込まれています。
たとえば現在アメリカへの入国についてビザの取得は必要ないのですが、バイオメトリック・パスポート所持する者でないと、入国はみとめていません。
虹彩データや指紋データは各国の任意となっていますが、各国とも進んでおらずバイオメトリックと言われるのは顔データだけのようです。係官が、パスポートの顔写真とパスポートの中のICチップにある顔データを機械で照合しています。
日本のパスポートには、国籍、生年月日、氏名と顔写真のデータが入っています。出入国の履歴や海外渡航歴のデータは入っていません。
バイオページとは Bio Page
前置きが長くなりましたが、ここからが本題。ではバイオページとはどこなんでしょうか?
パスポートに関して、バイオページといえば、顔写真があるページを指します。
顔写真のページは、顔写真や国籍、生年月日、名前の個人情報が記載されています。本人確認などに顔写真ページのコピーを使用します。
顔写真のあるページと言えばわかりやすいですが、バイオページと言われると「それって何?と思いませんでしょうか」
冒頭の英文の3 Copy of Bio Pageとは、顔写真のあるページのコピー3部という事ですね!
短期滞在ビザで外国人を日本へ呼び寄せる方法を新宿の行政書士が解説 | フィラール行政書士事務所 (firstbase.info)
[この記事の執筆者]
行政書士 山川鬪志 フィラール行政書士事務所 代表 日本行政書士会連合会 東京都行政書士会 新宿支部所属 登録番号 19082576 専門業務:ビザ(在留資格)申請、帰化許可申請 保有資格:申請取次行政書士 認定コンプライアンス・オフィサー
|